市民カウンセラー講座に参加しました <前編>

野々市市民カウンセラー 講座で学ぶ傾聴とは その他

野々市市民カウンセラーとは

私は石川県野々市市ののいちし在住なのですが、先日、「野々市市民カウンセラー連続講座」に参加してきました。

この講座は、金沢工業大学と野々市市が連携して開催している講座です。日常生活の対人関係、身近な人の話を聞く傾聴スキルを身につけたり、人の役に立つコミュニケーションができる市民が増えることで地域の福祉向上に繋げるという取り組みです。

始めて10年目とのことで、受講生の累計1万人を目指しているそうです。野々市の人口は5.8万人なので、市内の20%の人々が誰かのカウンセラー的な役割を担えるのが目標というのは、素敵な取り組みですね^^

この講座のことはたまたま知ったのですが、駆け出し占い師の私にとっては、ベストなタイミングでした。傾聴や上手な相談対応を仕事に活かしたい!とワクワクして参加してきました。占い師は仕事柄、心理に興味がある方が非常に多いのですが、人の心を扱う仕事ですから少しでも身につけたいんですよね。

野々市市民カウンセラー連続講座
1年に1、2回の頻度で開催しているそうです。野々市市民であれば無料で受講できます。(定員制)

この講座の目指す目的や役割

他者の話を傾聴できるようになる
→ 相談により適切に対応できるようになる

知り合いが増える
→ 世代を超えた理解の促進や、今まで出会えなかった人と出会える

社会資源の知識が増える
→ 難しい相談に関して専門機関や専門家に紹介できる

皆さん自身が「幸せになる」
→ 他者から感謝される、Well-beingの増大

1回3時間、全2回の講座です。心理学研究所の教授の方々が講師をしてくださいます。専門的なお話(ロジャーズの理論など)をわかりやすく教えてくださいました。

1回目は
・傾聴の心構え、基本的な姿勢
・共感的な理解に関して
・災害支援における傾聴について
・傾聴スキル、質問技法 →実際にロールプレイとフィードバック
・言い換えと感情反映 →実際にロールプレイとフィードバック

というような内容でした。

ロールプレイで実践して気づいたこと

講座の後半は3人1組でチームを作り、実際に講座で聞いたことをロールプレイで実践しました。私が組んだ方は職種も立場も全然違う方でしたが、とても気さくにお話ししてくださり、楽しく取り組むことができました。

実際ロールプレイをしてみて、自分では基本的な傾聴の姿勢は割とできていると思ったのですが、言い換えや感情の反映が得意でないことに気がつきました。話を整理する、まとめる意味で言い換えはまだなんとかなりますが、感情の反映は、相手の感情を勝手に決めてしまうのは良くないのでは…となかなか出せない自分がいました。これは日常では気づきにくいことでしたので、知れてよかったなと思っています。感情を返してあげることで生まれる効果についてはあまり考えたことがなかったので意識していきたいです。

感情の反映
相手の感情を感じ取り、それを言葉にして伝えること。
「あなたが感じ、知覚している世界を、あなたと同じように感じることができます」というメッセージになる。
ーーー講座資料より

またロールプレイでは、「聴き手」「話し手」「観察者」の3役をローテーションで行いましたが、それぞれフィードバックをしました。良いところだけでなく、もう少しこうしたら良いのではというところも言っていただき、客観的に自分の相談対応をみていただく貴重な機会となりました。心理の本職の方でもない限り、なかなかこんな機会ってないですよね。とてもありがたかったです。

受講してみて…

濃密な内容で、講座を作ってくださる方々の熱い思いが伝わる、良質な素晴らしい講座でした。スキルは練習すれば上達するとのことですので、実際の鑑定でもお客様に寄り添い、気持ちよくご相談いただけるよう学びを実践していきたいと思います!ひたすらやるしかないですね。ちなみに、ポジティブ心理学を用いたちょっとした宿題も出されたので、家に帰っても少しワークをしています。継続意識の取り組みがとってもいいなと思いました^^

講座の2回目は後編で書いています^^ 後編はこちらから

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