理解されにくい、を命式でみる

種類の違う花3種 四柱推命

わかってもらえない辛さ

みなさんは、自分のことを理解してもらえないと感じることはあるでしょうか。

四柱推命しちゅうすいめいでは、人から誤解されやすかったり、理解されにくい人、ということが命式から割とハッキリわかります。

ここ最近の鑑定で、自分のことが理解してもらえないという方、違う印象でとらえられるというお悩みの方をたくさんみさせていただきましたが、人間関係のお悩みでいらしていても、みなさん自分からいきなりそのお話はしないので…(言いにくいですよね。)

ご相談内容に沿って、生年月日を見て必要と判断したら、「周りから理解されにくいことはありませんか?」とお聞きしているのですが、そこで初めて実はそうです、とお話しいただきます。

・やり方や、発想について、人から変わっていると言われる
・発言や行動が変わっていることが自分自身ではわからない
・ペースや感覚が違うので人との距離感が掴めない
・ギャップの違いに驚かれることがある
・周囲と温度差が違い、どうも中々馴染めない
・自分ではそんなつもりないのに、繊細、掴みどころがない等と言われたことがある
・リラックスした自分を出すことに抵抗がある
・いつの間にか悪者になっているなど、自分の意思とは違う解釈をされることが多い

…などなど。

ここでいう、理解されにくい人とは、人と違うと言われるので、そのことが気になってしまう方、わかってもらえなくて辛い方を指しています。(Going My Way!で己の道を気にせず進んでいる方は大丈夫なので^^)

しかし、ご本人は一生懸命向き合っていることがほとんど。決して投げやりになっているわけではなく、努力したり工夫したり様々なこと(または我慢)をされている、真面目な方ばかりだと本当に思います。中には、占いに来て涙して、辛い気持ちをきちんと認識されたのでは、という方もおられます。

人に理解されにくいからこそ、社会の中の自分の立ち位置を振り返ってみたり、工夫する機会がどうしても多くなりますから、聡明で思慮深い方が多いと感じています。

違いの活かし方を考える

人との違いが顕著な方は、発想や捉え方が違っていたり、ペースやテンポがそもそも独特の方が多いのですが、四柱推命でみると、お一人お一人の個性が捉えやすいです。

生年月日でみたからと言って、明日から誤解されないような魔法をお伝えできるわけではありません。ですが、ご本人様の詳しい特性と、持っていただくと良い覚悟、逆に違いを活かした人付き合いのご提案をしています。

例えば火で生まれて土が多い方(晦火かいか)でしたら、全ての人にわかってもらおうとすると精神を摩耗してしまうので、大事な家族や、取引先、大切な人を優先して自分の言葉で説明すること。家族だから心配かけたくないと控えめにするより、相談をしたり、深い付き合いでも言葉を尽くすことを忘れないことなど。さらにアーティストの方や表現者の方でしたら、世間にプロセスは見せなくても良いけど、少数の身内(共同作業者、協力者)にはプロセスの内容は細かく伝えて進捗管理を丁寧にした方がいい、など。縁を大切にし、人を思う特性がある火の方の力を活かして考えたりします。

金で生まれて土が多い方(埋金まいきん)でしたら、自分の考えや能力はしっかりあるのに、そのような印象が感じられない、伝わらないことがあります。こだわりポイントや美学、斬新な発想などはきちんとお持ちなので、アクションを起こすことを恐れないこと、気軽に取り組める対象を探すことをお伝えすることが多いです。他に何の五行があるかにもよりますが、好奇心を活かした事柄を人に広めること、感情が動かされる推し活などもおすすめしたりします。聡明な方が多いので、すでにある力を何に使いたいか、じっくりお話し聞かせていただくと、実はしっかりビジョンや直感がある方が多いです。

干合かんごうが命式にある方だと、優しく、人が良くてとても親切なので、特に周りから都合よく扱われたり、利用されていないか、まずお話しをお聞きします。その場合は距離を取ることや、自分ですべて判断せず、周りの協力を得ることも一つの観点です。十干の種類や、命式のバランスにもよりますが、自身を責めたり、精神的に疲れておられる場合は、まずご自身の回復に役立てそうなことを一緒に考えたり、お聞きしたりもしますね。

お話を聞きながら、命式めいしき全体をみますので、あくまでこれらは一例となりますが、こんな感じでお一人お一人に合ったご提案を心がけています^^

もちろん、お辛い気持ちを少し吐き出していただくのも、心のアプローチには良いことですから、よければお話聞かせくださいね。辛い気持ちを認識したら次は人に少しずつ話す、というステップはいいですよ。

でも自分の話や、気持ちを言語化しにくいな…そこまで元気が出ない、という方には、自分自身に向けて話しかけてみるような感覚の、タロットのワークもご用意しています。人から理解されにくい、誤解を受けることが多くて疲れたなという方も、気分転換くらいの感覚で占いにいらしてみてくださいね。

少しでも生きやすさに繋がるようなヒントを持って帰っていただけますように。

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おまけ (命式でわかること)

四柱推命的に、理解してもらいにくい生年月日とはどういうことか、私の考えを書いておきますと、表面に出ている印象と内面にかなりギャップのある方、例えば表面(天干てんかん)と内面(地支ちし)の五行が全く違う方。あと、土行で生まれた方は誤解は受けやすいですね。土全般そうですが、さらに木行が少なく火が多いとその悩みは深くなることがあります。火行で生まれた土が多い方も晦火ですのでスムーズに受け取ってもらいにくいでしょう。また、金行で生まれて土が多い埋金の方や、陰干いんかん身弱みじゃく(特にかのとや己つちのと)の方も理解してもらうには工夫や時間が必要です。自分の命式中に干合かんごうがある方や、三比/四比さんぴよんぴの方も人と違うタイプで、中には自分を責めてしまう方も。他にも外格がいかくなどの特別格の場合もあります。

用語補足

命式……四柱推命で使う、生年月日から出した式のこと。年、月、日、時の4つを柱に見立てて表している。原命式、原命局ともいう。
陰干……乙、丁、己、辛、癸のこと。
身弱……自星や自星を増やす要素が少ない命式のこと。判断ポイントは流派によって様々。弱いから悪いというわけではない。
晦火……丙丁日で生まれて土が命式中に多い状態のこと。または運勢などで、土が増えること。土によって火が隠れ、暗くなってしまう。
埋金……土多どた埋金ともいう。金で生まれて土が多く、水もない状態のこと。どのくらいの土の量、どの土の性質、どこに土があるかで埋金とするかは流派や人によって違う。
干合…..特定の陽干ようかんと陰干が強く結びつくこと。良し悪しの判断は状況や流派による。命式中なら、日干と月柱が特に影響が強い。
三比 / 四比…..天干が3つないし4つ、同じ十干の命式のこと。(私は日干の通根つうこんがないのを正式条件とみます)
通根……天干と同じ五行の地支が命式にあること。天干を強める働きがある。基本的には日干が通根しているかをまずみる。1つか2つあると、物事を行う力や持続力が備わっているとみる。
外格(特別格)……特殊な条件のもとに選定される命式のこと。条件が完璧に成立することは稀なので珍しい。運勢が強いとも言われるが、人生においての波があり、内格と違って人生の出来事が大きく目立つ傾向がある。種類はたくさんある。