野々市市民カウンセラー講座に参加してきた話の後編です。
振り返りのロールプレイからスタート
2回目は
・宿題を使って前回の振り返り
・社会資源の知識と活用方法
・社会資源に繋ぐ→ロールプレイとフィードバック
・総合練習→ロールプレイとフィードバック
・市民カウンセラーの会の紹介
という内容でした。
宿題は、1回目が終わって2回目が来るまでの毎日、3つの良いと思ったことを書き留めるポジティブ心理学を用いたものでした。目的は「幸せを実感する」ための取り組みです。書き留めてみないと、意外と意識していない当たり前のように思っている小さな幸せがあるな〜と気づきましたし、自分の小さな幸せを探せるようになっていると、人の話や会話の気づきや言い換えにも役立つのではないかという気がとてもしました。改めて考えると出なかったりするんですよね。
この宿題で書いた中から話したいトピックを選び、復習がてらロールプレイをしました。市民カウンセラーに必要な、最小限の励まし・開かれた質問・言い換え・感情の反映を、早速スタートから取り入れての実践でしたが、何回か行っているからか1つずつくらいはできるようになったかなと思います。
社会資源を活かすために
その後、社会資源についてのお話を市役所の福祉課の方にご紹介いただきました。具体的には地域の各種相談窓口です。ネットで調べればわかるとはいえ、たくさんあるので迷うしわかりにくいと感じていました。今回は見やすくて把握がしやすい一覧をいただきました。私の仕事柄、誰にでもお勧めするわけではありませんが、いつでも確認できるようにいただいたものを手元に用意しておこうと思います。
とはいえ、いきなり社会資源の情報を提供したり話をするのは良くないので、あくまで傾聴、共感があった上での問題や背景の把握が求められます。強制ではなく提案できるような実際の工夫を知ることができました。特に病院などに抵抗がある方にお話しするときのアプローチもいくつか教えていただきとても参考になりました。
自分の占いでは手に負えない、占いの範囲では難しい内容のことは、相談窓口に繋げることができるようになりたいとは考えていました。ですが、本職の方が、確実に窓口に繋げる様々な工夫をしているとは想像していませんでした。 具体例として、窓口まで同伴する、交通手段やサイトを一緒に見る、必要なものを考える、などをされているそうです。病院の受診に抵抗がある場合は、まずは身体の不調の改善目的として話をしてみる、かかりつけ医の話を聞いてみるなど、とても細やかな工夫を教えていただきました。
デリケートな話なので、難しいし触れない方がいいかな…と思うときもあるのですが、本職の方が工夫されていることを知ってちょっと勇気が出ました。そのために専門の方がいる窓口や機関があるのですから、必要な時はやはり活かせるようにしたいなと感じました。
社会資源の情報を提供した後のフォローアップも、声掛け一つでできることで、大切なことだと教えていただきました。意識してみようと思います。難しいご相談などでも、その後変わらずにお付き合いする、背負うことはできないけど理解と共感の気持ちを持って接する、ということは気をつけていきたいなと思います。
総合練習まで終えてみて
その後、一番意識したい取り組みを決めて、総合的にロールプレイをしました。前回でも書きましたが、感情の反映が苦手かなと思ったので、ここを強く意識して実践してみました。実際に相手の気持ちを本当に理解できているかはわかりませんが、理解しよう、共感しようというスタンスになれたことは事実です。このスタンスでの訓練がしばらくは必要だと思いますが、自然と相談者様の気持ちを汲めるよう引き続き取り組んでいきたいなと思いました。
最後に、市民カウンセラーの修了証をいただき、講座は終了しました。実践に役にたつ内容で、充実感がありました。もちろん知っているだけでは使えることになりませんから、実践あるのみ、ですね。自分の占いの仕事に少しずつ取り入れて、定期的に振り返ろうと思います。地域で人の心と支え合うことを考えている、素晴らしい取り組みに参加できてとても嬉しかったです。
仕事に活かすだけでなく、日常でのコミュニケーションや、地域の方との交流にも活かせる内容なのでどなたでもご参加いただけると思います!毎年開催しているようなので、野々市にお住まいの方はぜひ受講をお勧めします^^